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HSPに関する7つの誤解 5人に1人どころか3~4人に1人?刺激を求めるHSPも?

伝え方や言い回しを変えると、自分を取り巻く環境が変わり、やってくるチャンスも変わっていきます。皆さんは自分のコミュニケーションに自信がありますか? この連載ではコミュニケーション研究家の藤田尚弓が、ビジネスシーンで役立つ「最強のコミュニケーション術」をご紹介していきます。

第39回のテーマは「HSP(Highly Sensitive Person)とは」です。HSPという言葉が一般に広く知られるようになりました。それに伴い「繊細な性格だ、って甘えている人のことだよね」「一緒に働くのは大変そう」といった誤解をしている人も増えているようです。HSPというのはどういうものなのか。どのように誤解されているのか。HSPに関する7つの誤解について解説します。

【HSPに関する7つの誤解】

  • HSPは「繊細な性格だ」と甘えている人のことである
  • HSPの人には「あまり気にしないように」と指導する
  • HSPは特別な人なので自分の職場にはいない
  • HSPと働くのは大変
  • HSPは全員が内向的
  • HSPを特別扱いするのはズルい
  • HSPの人は自身の心を麻痺させて環境に合わせればOK

もう一度確認「HSP(Highly Sensitive Person)」とは

HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき感受性が強い人のことで、音や光、周りにいる人の感情など、刺激に敏感なことが知られています*。繊細な「性格」と誤解されることもあるため、「そのうち慣れるよ」「気にしなければ大丈夫だよ」と励ましてしまう人もいます。しかしHSPは性格というよりも、生まれ持った特性と考えた方がよいものです。

▼敏感に生まれた人

生後4か月の乳児500人を対象とした研究でも、5人に1人は刺激に敏感な乳児がいることが報告されています*。別々に育てられた一卵性双生児が、環境よりも遺伝から影響を受けるということは広く知られていますし、サルの子供は一度も会ったことのない親ザルの性格に似ているという研究もあります。

HSPの提唱者であるエレイン・アーロン氏は、著書の中で「高等動物の20%は、とても敏感に生まれついている」と述べています*。生まれつきの気質というのは、私たちの想像以上に強いものなのかも知れません。

▼遺伝子レベルで感受性が強い

「考え方を変えれば大丈夫」と強要してしまう人もいるようですが、感受性の強さは遺伝子マーカーで確認されています*。

「気にするな」という指導をしてしまっている人には、神経生理的マーカーのことも紹介しておこうと思います。刺激を受けたときに生じる反応には、個人差があり、自分が感じているものと同等ではありません。例えば、ストレスを受けたときに出る物質であるコルチゾールの量も違いますし、ドーパミン、γ-アミノ酪酸、セロトニンなど様々な物質で刺激への反応の個人差が報告されています*。

HSPの人たちに私たちが考える「普通」を強要するのは少々残酷なことだと思ったほうが良さそうです。

HSPは特別な人!? 「うちの職場にはいない」と思う人たちへ

HSPとは、ごく少数の変わった人たちなのでしょうか。「自分の職場にはいないだろう」と思っている人は多いと思いますが、一説によると5人1人がHSPであると言われています。

▼5人に1人どころか3~4人に1人かもしれない

この「5人に1人」という根拠としては、先ほどご紹介した乳児の5人1人が刺激に敏感であったという研究や、HSPの初期研究において感受性が高い上位15%~20%がHSPにカテゴライズされていたということが挙げられると思います。

しかし最近では、感受性の高い上位30%の人々をHSPとみなす見解が有力になっています*。5人に1人どころか、3~4人に1人だとなると、「うちの職場では関係ない」と無視できなくなるのではないでしょうか。


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