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公的年金は当たらない宝くじと同じ? 2年連続の減額で厳しさ増す「将来設計」

20代、30代の会社員の方とお話すると、「年金は諦めている」「年金は当てにしていない」と考える人が一定数います。年金の仕組みは知らないけれど、今の状況では年金がもらえるとは思えないというのが本音なのだと思います。人によっては詐欺だと言う人もいるくらいです。決して詐欺ではないのですが、制度を俯瞰してみると持続可能性が低いだろうと感じる人がいてもおかしくないでしょう。

※画像はイメージです(GettyImages)
※画像はイメージです(GettyImages)

将来もらえるかどうか定かではないけれど、法律で決まっているから保険料を強制的に天引きされても仕方ない。そんな諦め方のようです。当たらないと分かっている宝くじを毎月買わされているようなものかもしれません。宝くじであれば、将来を楽しみに待つこともできますが、年金制度を楽しみにする人は少ないかもしれません。

公的年金制度は、現在のところ現役時代の手取の6割相当を受け取れるような金額になっています。この状況から、徐々に手取の5割相当の受け取りに減り、最終的に4割程度に落ち着く可能性が高いと考えられます。詳しくは、年金の財政再計算を公表の都度読み込む必要がありますが、運用利回り以外の状況は悪化の一途を辿っています。

特に指摘しておきたいのは公的年金がインフレに弱いところです。公的年金は緩やかなインフレを想定しており、インフレ率よりも少しずつ年金額の上昇を抑えることで、長期的に年金財政を改善させる仕組みです。従って、今後は物価の上昇とともに年金額が上昇しますが、年金の増加率はインフレ率に劣りますから、実質的な年金額が減少していくことになります。

公的年金制度で唯一明るい材料は、所定の年齢になっても年金を受け取らず、年金額が増やせる繰り下げ受給という方法です。年金の受け取りを1ヶ月遅らせるごとに、年金額が0.7%増加します。最長10年受け取りを延期できますから、120ヶ月遅らせることで、年金額が84%増加します。投資や資産運用がわからない人、苦手な人にとっては、受け取りを伸ばすだけで金額が増やせる繰り下げ受給は知っておいて損のない制度です。ただし、年金の繰り下げ受給を実現するには、働く期間を延長したり、働かない場合は生活費を貯めておくなどの準備が必要です。

あなたの老後資金対策は、どのように準備する予定ですか?


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