今春入社の新社会人、テレワーク実施率8割に…入社式も半数が「リモート」

    新型コロナウイルス禍でテレワークが定着し、今春の新社会人を対象にした実態調査によると、8割の企業でテレワークが実施されていることが分かった。4割の新社会人が入社日をリモートで迎えた。頻度は「週に数回」が半数を占めているが、「フルリモート」を実施している企業も約26%に達した。

    今春の新社会人を対象にした実態調査によると、8割の企業でテレワークが実施されていることが分かった(Getty Images)※画像はイメージです
    今春の新社会人を対象にした実態調査によると、8割の企業でテレワークが実施されていることが分かった(Getty Images)※画像はイメージです

    テレワークの有無…6割が「就活の企業選定でこだわらず」

    キャリアや就職・転職全般の研究・調査を行う「Job総研」を運営するライボ(東京)が3月下旬、この春から新社会人となる全国の男女計114人を対象に調査。それによると、全体の79.8%が「テレワークを実施している」と回答。頻度は「週に数回」が49.4%で最多だった。次いで「フルリモート」が25.9%、「月に数回」が17.6%、「年に数回」が7.1%と続いた。

    (ライボ調べ)
    (ライボ調べ)

    入社日当日からリモートだったのは39.5%にとどまり、60.5%の新社会人が初日はオフィスに出社した。同社は「基本的な働き方はテレワークで、入社当日に出社を義務化させた企業が多い」とみている。

    一方、就職活動の企業選定でテレワークの実施を「こだわっていなかった」としたのは59.6%で、「低めの希望条件だった」(8.8%)と合計した68.4%が働き方としてテレワークを重視していなかった。これに対し、テレワーク重視派は31.6%で、テレワーク実施に重きを置いた理由として、「通勤コストの負担がなくなるため」(43.0%)、「生産性がアップするため」(17.7%)などの理由が寄せられた。

    新入社員の研修でもリモートが普及していることが明らかになった。3分2以上にあたる68.4%が“リモート研修”だった。ただ、入社式は新入社員が実際に参加する「対面式」が50.0%と、リモート入社式を実施した企業と同数となった。

    新社会人のテレワークの満足度については「満足」(36.8%)と「やや満足」(34.2%)を合わせ71.0%が“満足派“に。テレワークの働き方への賛否では、「賛成」(68.4%)と「やや賛成」(27.2%)を合算した“賛成派”が95.6%と大半を占めた。

    現代の働き方においてオフィスの必要性を聞いたところ、「必要」と回答した社会人は30.7%。「どちらかといえば必要」(45.6%)と合わせた76.3%が「オフィス必要派」だった。

    調査結果を踏まえ同社は「コロナ禍で学生時代を送りリモート授業を経験した世代にとって、テレワークという働き方は当たり前となり、就活での企業選定では重要視するほど特別なことではなくなっている」と推測している。


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