日本近代書誌学の確立に向けた年刊研究誌「近代出版研究」(皓星(こうせい)社、2200円)が創刊された。巻頭言では「日本の近代書籍についての小さい問題の登録所」を目指すとしており、同分野の包括的な研究が期待される。
:quality(40)/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/I7ZIR2ZM7RLZJMNQCA4Z5ZS2LU.jpg)
同誌は国会図書館で長年レファレンス業務に従事していた小林昌樹氏が中心となって刊行。創刊号は小林氏の「『立ち読み』の歴史-それは明治二十年代日本の『雑誌屋』で始まった」のほか、ベストセラー「独学大全」を手掛けた読書猿氏による独学書史に関する論考など知的好奇心を刺激する寄稿をそろえ、読み応えがある。