誰でも「コーヒーの木」のオーナーに 本州初の「国産コーヒー」一般消費者も募集開始

栽培のノウハウも提供

国産コーヒーの普及と生産量の拡大に向け、やまこうファームでは「ジャパン・コーヒー・プロジェクト」(以下JCP)と名付けて企業や団体、個人経営者を対象にコーヒー農園のオーナーを募集する活動を行っている。

購入後は自家栽培か、やまこうファームへの管理委託のいずれかを選択することができ、自家栽培を選択したオーナーには同社が蓄積した栽培ノウハウを提供し、無農薬栽培の方法から温室ハウスの設営、収穫の手伝いまでフォローする。

収穫した豆は同社がコーヒー豆を買い取るため、販路開拓の心配も不要だ。企業、団体に対しては温室ハウス1棟あたり100本の苗木を、10棟分から販売する。山本さんによると、すでに10社の農業法人が購入しているという。

コーヒーの木を育てる温室ハウス。屋根には発電用のソーラーパネルを設置。長時間の直射日光の照射を嫌うコーヒー栽培と、ソーラーパネルの設置による遮光の相性が良い(やまこうファーム提供)
コーヒーの木を育てる温室ハウス。屋根には発電用のソーラーパネルを設置。長時間の直射日光の照射を嫌うコーヒー栽培と、ソーラーパネルの設置による遮光の相性が良い(やまこうファーム提供)

今月末からは1本から購入できる一般消費者向けのオーナー制度も展開する。苗木の価格は1本あたりおよそ3万~5万円ほど。苗木の大きさにもよるが、栽培開始から3年ほど経てば苗木1本あたり1~2キロ(コーヒー100~200杯程度)の豆が毎冬収穫できるという。

木は1メートル程度の高さで成長を止めることができ、日照を避け、最低気温15度の環境を維持できる環境があれば、個人宅でも栽培が可能。収穫した豆はやまこうファームでオーナー専用に焙煎することも可能だが、希望があれば自身で行える手網焙煎の方法もアドバイスするという。

国内では「コーヒーベルト」に近い沖縄が国産コーヒーの限界とされるなか、品種改良や栽培方法の研究などを重ね、本州でも栽培可能な豆を作り出した(やまこうファーム提供)

オーナー制度については募集を開始する前からすでに予想を超える数の問い合わせがあり、個人では特に喫茶店の経営者などからの問い合わせが寄せられている。

山本さんは「苗木販売とコーヒー農園のオーナー募集事業を通じてコーヒー豆の収穫量を増やし、多くの人に国産コーヒーを届ける取り組みをしていきたい」と意欲を示している。

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