フリマアプリを運営するメルカリは、同社のサービス利用者のうち8割以上が物価の上昇を感じているとするアンケート結果を発表した。節約志向が強まっており、服や書籍といった定番商品だけでなく野菜や果物もフリマアプリでお得に購入したいという人が一定数いることが分かった。
/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/QK5KXGX3MJDUZAUYXZRIE6SYEM.jpg)
同社は先月29~31日、フリマアプリ「メルカリ」の利用者4万7092人を対象にインターネット調査を実施した。1年前と比べて物価の上昇を実感した度合いについて聞くと、「感じる」が50.4%、「やや感じる」が30.5%で、合計80.9%が物価の上昇を感じていると答えていた。
日本銀行が先月実施した「生活意識に関するアンケート調査」でも同様の質問で、1年前から物価が「かなり上がった」と感じた人の割合は22.4%、「少し上がった」が58.8%。フリマアプリの利用者であるかどうかに関わらず、国民の8割以上が物価上昇を感じていると言えそうだ。
メルカリの調査で物価の上昇を「感じる」「やや感じる」と回答した3万8103人に、物価上昇への対策として、メルカリで購入する機会が増えそうなもの(複数回答)を挙げてもらうと、1位は服(1万5394票)だった。2位は化粧品・コスメ(9444票)、3位は書籍・漫画(9256票)で、以前から取引される頻度が高い定番商品が上位を占めた。
その一方で野菜(8478票)が7位に、果物(7193票)が8位にそれぞれランクインした。同社のサービスには、形が悪くて出荷できない規格外の野菜や家庭菜園で作りすぎた果物などを、農家をはじめとする生産者が出品できる仕組みがある。衣服や雑貨だけでなく、青果もフリマアプリで安く購入して出費を抑えたい考えの人は少なくないようだった。
また、比較的高額の調味料を購入して、お得に「お試し」を楽しむユーザーもいるという。メルカリは開封済みの食品の出品をガイドラインで禁止しているが、未開封の調味料の出品は認めている。