有休取得増えても休んだ気になれない? 「休日に連絡遮断せず」も4割超

    日本人の有給休暇の取得率が6年ぶりに改善し、過去11年の調査の中で最高の60%になったことが米インターネット旅行会社大手エクスペディアの調査で分かった。世代別では18歳から34歳の取得率が67%、35歳以上の世代は60%と若い世代の取得率の高さが目立った。一方で「休み不足を感じている」と回答した人は55%と、2020年の前回調査と比べて再度上昇する結果に。「休暇中に連絡を遮断しない」と答えた人も43%と、調査対象となった16カ国・地域中最も多い結果となった。

    有休取得は増えても休んだ気になれない?(Getty Images)※画像はイメージです
    有休取得は増えても休んだ気になれない?(Getty Images)※画像はイメージです

    連絡ツールの常態化が仇に?

    調査は昨年12月、日本、アメリカ、カナダ、メキシコ、フランス、ドイツ、イタリア、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、香港、マレーシア、シンガポール、韓国、タイ、台湾の16カ国・地域に暮らす1万4544人を対象にインターネットを通じて行った。このうち日本人のサンプル数は1003人。

    調査結果によると、日本で働く人の有給休暇の取得率は2015年の調査以来6年ぶりに改善。ここ10年ほどは50%で推移し、前回調査では45%と低下したが、2021年は過去最高だった2015年と同水準となった。世代別に見てみると18歳から34歳の若者の取得率が67%と最多に。支給される休暇日数は若者の方が少ないものの、上の世代に比べて積極的に有給休暇を取得している傾向が浮かび上がった。

    これに対し、55%の人が「休み不足を感じている」と回答。2020年は前年に比べ「休み不足」を感じている人が約10ポイント減少していたものの、今回は再び10ポイント上昇した。「休暇中に連絡を遮断するか」という質問に対し、43%が「連絡を遮断しない」と回答し、16カ国・地域中、最も多い結果となった。

    この状況の背景に透けて見えるのが、有休取得をめぐる職場環境だ。「上司・会社が休暇取得に協力的か」という質問に対し、「はい」と回答した人の割合は50%にとどまった。前回調査では、協力的とした回答は65%だったが、今回の調査で再び減少に転じた。この数値も16カ国・地域中最低という結果だった。

    調査をまとめたエクスペディアは、「上司・会社が休暇取得に協力的でないことが『休暇中も連絡を遮断してはいけない』というプレッシャーとなっているのかもしれない」と分析。テレワークの浸透で連絡がとりやすいコミュニケーションツールが普及する一方、休暇中でも連絡を遮断しにくい雰囲気がよりいっそう強まっているといえそうだ。


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