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日本電産・永守氏CEO復帰 「後継者不在」再び

日本電産が21日、永守重信会長のわずか1年足らずでのCEO復帰を発表した。日産自動車から招かれた関潤社長が昨年6月にCEOに就任した際、同社の積年の課題だった「後継者不在」はようやく解決の道筋がついたと評されたが、また振り出しに戻った。不透明な経済情勢が続く中、永守氏が突然離脱した場合に経営が打撃を受けるリスクを、同社は再び抱え続けることになる。

オンラインで記者会見する日本電産の永守重信会長(左)と関潤社長=21日
オンラインで記者会見する日本電産の永守重信会長(左)と関潤社長=21日

「創業者としてすべてを知り尽くしている私が指揮を振るって業績を改善する」。永守氏は21日の決算発表会見でそう強調した。

日産の副最高執行責任者(COO)だった関氏は令和2年に日本電産に入社し、3年6月にCEOに就任。ただ、新型コロナウイルスや原材料費の高騰などの逆風の中で経営のかじ取りに苦戦した。4年3月期連結決算は売上高、最終利益とも過去最高を更新したものの、鋼材などの部材高騰を受けた価格転嫁の遅れから業績は思うような伸びではなかった。

株価も今年に入ってから1万円を割り込み昨年同期比では30%以上下落。永守氏は「今の株価は耐えられない株価だ」と批判した。

永守氏が昭和48年に社員4人で創業した日本電産は、技術力を持つ企業のM&A(合併・買収)を繰り返し業績を伸ばしてきた。一方、後継者不在が課題で、永守氏は立て続けに外部から人材を招いた。平成25年にはカルソニックカンセイ社長などを経験した呉文精氏を副社長に、26年にはシャープ元社長の片山幹雄氏を最高技術責任者にしたほか、30年には日産出身の吉本浩之氏を社長に就任させた。しかし永守氏の期待に応えられなかった。

会見で永守氏は関氏について「1年でCEOを渡したのは早すぎたと反省している。もう1回CEOに戻ってもらえるのではないか」と述べ、3年をめどに再びCEOの座を譲る考えを示した。一方、「一番実績をあげた人物がCEOになるという形をつくる」とも述べ、あくまで実力を重視するとの考えを強調した。

関氏は「正直くやしい。特徴ある日本電産に外部から入る難しさを感じた」と述べた。(桑島浩任)


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