関西エアポートは21日、2025(令和7)年の大阪・関西万博をにらみ関西国際空港で進めている第1ターミナルの改修工事で、今年秋に先行開業する国内線エリアを公開した。商業店舗面積を大幅に増やす予定で、コロナ禍で空港利用者が落ち込むなか、にぎわい復活を目指す。
/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/SW3XG5AU3BNGXNKL65M66PJWVY.jpg)
改修工事は昨年5月着工。約700億円をかけ国際線旅客受け入れ能力を年間3千万人から4千万人に引き上げることが柱で、それに合わせ国内線エリアも改修する。第1ターミナルの改修工事は今年3月末で計画の約36%(金額ベース)まで完了、「工事は順調」という。
国内線はターミナルの中央部から南側に移転し、2カ所ある保安検査場を1カ所に集約。検査後の店舗面積は現在の5倍に拡張され、店舗数も現在の4店から6店に増える。保安検査場や店舗を開設する場所が公開された。工事を請け負う大林組の清水俊彦・工事事務所長は「航空機を止めず、旅客との接触事故がないよう気をつかいながら進めている」と話した。
来年末に国際線出発エリア、万博開幕の令和7年春には国際線の保安検査場を含めた主要部分が完成。全工事が完了するのは8年秋の予定という。