就職活動では、準備の段階で「自分は何もしてこなかった」と後悔する学生が多いです。目的や課題意識を持たず、漠然と過ごしてしまった事実を就職活動で気づき、後悔してしまうのです。
就職活動の時になって気が付くのではなく、ある程度まとまった時間を持てる、大学1、2年生のうちから意識して有意義に学生生活を過ごすことが重要です。ただ、だからといって、就職活動のために経験を作ろうとしても苦労することがありますので注意しましょう。
では、就職活動のために経験を作ろうとするとなぜ苦労してしまうのでしょうか。
就職活動の面接では、自分自身の経験について話す必要があることは多くの方がご存じだと思います。そのため、大学時代を通して就職活動のための経験づくりをしようとする学生は多いです。
しかし、就職活動では「何をしたか」だけでなく「なぜしたか」の動機や理由を深掘りされます。就職活動のための経験づくりになってしまうと「なぜしたか」という質問に対して答えられなくなってしまうことがありますので、就職活動のためであったとしても、その経験に取り組む理由や目的を明確にするようにしましょう。
また、自らの課題に対し解決に向けた取り組みも必要となります。それは、どんな価値を企業に提供してくれるのか企業への貢献度も面接で評価されるからです。
そのためには、「自分のできること」を増やす必要があるのですが、入社後に必要なスキルを参考に考えると良いでしょう。
社会人1~3年目の方に『社会人になる前に身に付けておいたほうが望ましいスキル』についてアンケートを行ったところ、以下の回答が多くありました。
①進んで新しい知識・能力を身につけようとする力(継続的な学習力)
②チームの中で協力しながら自分の役割や責任を果たす力(チームワーク力)
③自分の感情を上手にコントロールする力(ストレスコントロール力)
上記の能力・スキルがない人よりある人を企業は採用する傾向が高いため、この3つのスキルを意識しながら、さまざまな活動に取り組むと良いでしょう。