国家備蓄石油76万キロリットル放出 経産省、入札公告開始

    経済産業省=東京都千代田区
    経済産業省=東京都千代田区

    経済産業省は22日、国際エネルギー機関(IEA)と協調して行う石油備蓄の放出に関し、国家備蓄石油の売却のための入札公告を始めた。売却対象は三つの基地の原油計76万キロリットル(約480万バレル)で、いずれも5月10日に入札を行う予定。放出により、ロシアのウクライナ侵攻に伴う原油価格高騰の抑制を狙う。

    内訳は北九州市の白島国家石油備蓄基地の約28万キロリットル、長崎県新上五島町の上五島国家石油備蓄基地の約32万キロリットル、鹿児島市のENEOS喜入基地の約16万キロリットル。

    今回の入札はIEAとの協調放出の一環として、岸田文雄首相が表明した日本の放出量1500万バレルに含まれる。経産省はうち600万バレルを民間備蓄から放出し、900万バレルを国家備蓄から放出すると発表していた。経産省は残りの部分についても速やかに放出手続きを始めるとしている。


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