北海道・知床半島沖のオホーツク海で観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)=19トン」が浸水し、乗客乗員26人が安否不明となった事故で、現場周辺で捜索していた第1管区海上保安本部(小樽)の航空機などが24日、新たに2人を発見した。見つかったのは計9人となった。1管によると、いずれも知床岬先端付近の岩場などで発見されたが、うち7人は意識がなく、新たに見つかった2人は容体が不明という。
1管や道警などは、航空機や巡視船による現場海域の捜索を続行。地元の漁船も協力したほか、陸海空自衛隊がそれぞれ航空機を出した。海自は護衛艦を派遣した。
9人は海上や岩場で見つかり、ヘリコプターにつり上げられた。その後、斜里町内のグラウンドに運ばれ、待機していた救急車が医療機関などに搬送した。