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台頭著しい不動産テックベンチャー 空室の有効活用が推進役に

デロイトトーマツベンチャーサポート(DTVS)です。当社はベンチャー企業の支援を中心に事業を展開しており、木曜日の朝7時から「MorningPitch(モーニングピッチ)」というイベントを東京・大手町で開催しています。毎週5社のベンチャーが大企業の新規事業担当者や投資家らを前にプレゼンテーションを行うことで、イノベーションの創出につなげることを狙いとしています。

モーニングピッチでは毎回テーマを設定しており、それに沿ったベンチャーが登場します。ピッチで取り上げたテーマと登壇ベンチャーを紹介し、日本のイノベーションに資する情報を発信する本連載。今回は不動産で、不動産テックの動向について紹介します。

スマート内覧など非対面・非接触販売が取り入れられる

新築マンションの販売現場では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大によって、非対面・非接触型の営業が進んでいます。具体的には自宅にいながらオンライン上で物件が見学できるオンライン見学会や、YouTubeの公式チャンネルの開設、スマートロックやアバターを使った遠隔接客システムによる「スマート内覧」を導入する動きが顕在化しています。

新築マンションの入居までの流れと不動産テックのかかわり
新築マンションの入居までの流れと不動産テックのかかわり

また、法改正も非対面・非接触の動きを後押ししています。不動産の契約では重要事項の説明について対面での説明を必要としていましたが、2017年から随時、オンラインで対応できるIT重説が可能になりました。また、2022年5月をめどに電子契約も全面解禁になります。これによって契約に必要だった大量の書類についてはペーパーレス化を図れ、コストや作業効率の改善にもつながります。こうした一連の動きに伴い不動産テックサービスを導入する動きが加速し、サービスのさらなる向上につながるという好循環を生み出しています。

日本のテック系サービスの数は、コロナ前の1.5倍に

世界最大級の不動産市場である米国は、不動産テック市場も成長しており、ベンチャー企業の数も2000を優に超えています。中心的な存在は仲介会社のZillow(ジロウ)、OpendoorTechnologies(オープンドア・テクノロジーズ)、Redfin(レッドフィン)、Compass(コンパス)です。頭文字をとってZORC(ゾーク)と呼ばれ、不動産版のGAFAにたとえられています。

日本市場も勢いでは負けていません。不動産テック協会によると21年7月時点でのベンチャー企業を中心としたテック系サービスの数は446。コロナ前の2019年7月に比べると約1.5倍の規模になりました。ベンチャー企業のサービスも増えており、今回はオフィスワーカーや住民の快適性向上につながる管理関連のサービスを紹介します。

屋内でも森や自然の中にいる「ひととき旅」

テクノロジーによるウェルビーイング(心身の幸福や健康)を目指すフォレストデジタルのプラットフォームは、VRなどを活用し屋内空間でも森や自然の中にいる「ひととき旅」が可能です。Rsmile(アールスマイル)が提供するワークシェアリングサービス「COSOJI(コソージ)」は、地域の清掃や草刈りといった軽作業を求める不動産業者と、働きたい人が直接つながるワークシェアリングサービスです。Pacport(パックポート)が提供するのはリモートワーク併用のオフィステナント向けIoT宅配ロッカーです。同一会社であれば複数回の投かんが可能で、少ないボックス数でも多くのテナントの受け取りに対応できます。


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