スリランカ外貨国債格下げ 部分的デフォルトに

    米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは26日までに、スリランカの外貨建て国債の格付けを部分的なデフォルト(債務不履行)に相当する「SD(選択的デフォルト)」に引き下げたと発表した。国債の利払いを期日の18日に実行できなかったため。

    スリランカは外貨不足による経済危機に陥っており、今月12日には約510億ドル(約6兆5千億円)に上る対外債務の一部支払いを一時的に停止すると発表。債務再編に向けて国際通貨基金(IMF)と協議を進める方針だ。

    S&Pによると、今回利払いができなかったのは2023年と28年に満期を迎える約12億5千万ドルの国債で、欧米メディアによると利払い額は約7800万ドルだった。

    スリランカはインフラ整備のため中国などに多額の借金をして財政難に陥り、そこへ新型コロナウイルス禍が起きて主力の観光業が大打撃を受けた。(共同)


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