身近に「無能な同僚」がいたらラッキー? 最高に得する“立ち回り”で出世街道を行け

かくしてここでA氏の出番となるのだ。これまでB氏の対応に困り果てたメディアの人々を何人も知っているだけに、A氏はB氏の代わりに対応をするのである。ロングインタビューならさておき、200~400文字ほどの商品紹介文であれば、A氏でも対応は可能。編集者からの「もうそろそろ締め切りが来てしまいます!」という悲鳴に対し「はい、今見ますので」と電話をしながら原稿のチェックをし、さらに必要な写真も送信する。

一応B氏には「先ほどBさん宛てに〇〇(媒体名)から原稿チェックの問い合わせが来ていました。締め切りで焦っているみたいだったので、僕が代わりに答えておきました」と事後報告はしておく。B氏としては、面倒くさい仕事(本当はそこまで面倒ではないが…)をやらずに済んだため嬉しいと感じている。

こう感じてしまうことも無能の証なのだが、これが実はA氏にとっては良いことなのだという。

まず、ここでメディアの人からは「〇〇社のAさんという担当者は仕事ができる」という評価をされ、その評判がメディア内でまわり、メディアからの問い合わせでA氏が指名されることもあるのだという。A氏がその商品の担当ではない場合はB氏を含め、別の担当を紹介するが、「もしもウチの部員が捕まらないようでしたら私に電話いただいても構いません」と言い、ますます社外的な評価を上げることとなる。

そして、もっと重要なのが、A氏がB氏という無能先輩の尻拭いをいつもやっていることを部署の同僚や上司が把握していることだ。上司と2人で飲みに行く時などは「いつもBの分の仕事までやってくれてありがとうな」と言うのだという。近々A氏はB氏よりも上の役職に就くと目されているようだが、実は「無能な同僚」は自分の出世のためには必要なのである。

何しろ人事考査というものは相対評価の面もあるため、無能な同僚がいたらむしろラッキーだと思った方がいいかもしれない。

今、あなたにオススメ

izaスペシャル

  1. 朝ドラ「虎に翼」4月26日第20話あらすじ 直言(岡部たかし)の無実を信じて帰りを待つ寅子(伊藤沙莉)ら、しかし逮捕はほんの皮切りに過ぎず…

  2. 朝ドラ「虎に翼」戸塚純貴演じる轟の人気急上昇 「#俺たちの轟」爆誕でXトレンド入り  「おかえりモネ」の「俺たちの菅波」思い出す声

  3. 朝ドラ「虎に翼」4月25日第19話あらすじ 花岡(岩田剛典)は梅子(平岩紙)に謝罪、寅子(伊藤沙莉)とも本心を語り合い絆を深める

  4. 朝ドラ「虎に翼」轟(戸塚純貴)と花岡(岩田剛典)は同郷だった! 脚本・吉田恵里香さんの補足ポストに視聴者納得

  5. 「くる恋」「アンメット」「9ボーダー」さらには月9「366日」も…!? 春ドラマ3作品の共通点に「こんな被る?」「まさか遥斗も」

今、あなたにオススメ