大型連休を前にした27日、東京都新宿区の明治神宮外苑で3年ぶりのビアガーデンがオープンした。営業するのは外食大手のロイヤルホールディングス(HD)。今年は日本橋高島屋などの百貨店も、ビアガーデンを再開させる。新型コロナウイルスの感染拡大以降、緊急事態宣言が発令されていない初めての大型連休が始まる。初夏の目玉施策で、コロナ禍で落ち込んだ個人消費の回復に弾みを付けたい考えだ。
「外食はコロナ禍で厳しかったが、ビアガーデンで社会を明るくしたい」。ロイヤルHD子会社でレストランチェーンを運営するロイヤルフードサービスの生田直己社長は、26日の報道向け説明会でこう述べた。
外食業界はコロナ禍の影響を強く受け、ロイヤルHDも令和3年12月期連結決算で、外食事業の売上高がコロナ禍前の元年12月期と比べ約3割減少している。
同社が運営する「森のビアガーデン」は昭和59年から毎年開催していたが、東京五輪・パラリンピックの準備に伴って一帯が使用できなくなった2年と3年は開催を断念。今年は感染状況も落ち着いたため3年ぶりに開催した。「大型連休は近場で楽しむ人が増える」(担当者)とみて、例年よりオープンを約1カ月前倒しした。席数を減らすなど感染対策を取り、9月下旬まで営業する。
日本橋高島屋は20日から2年ぶりに屋上ビアガーデンを開催した。初日から40~50人の来場があるなど好調で、担当者は「今年は安全に気を付けてお客のニーズに応えたい」と話す。東武百貨店池袋本店も、昨年は休業を挟みながら実施したビアガーデンを3月から開いている。
昨年の大型連休期間は、東京都などで緊急事態宣言が発令され百貨店は生活必需品売り場を除いて休業要請が出されていた。今年は蔓延(まんえん)防止等重点措置が解除された3月下旬以降、「外出機会の増加や消費マインドの好転から入店客数は増加を続けている」(日本百貨店協会の安田洋子専務理事)といい、連休中の売り上げ回復にも期待がかかる。































