新型コロナ 仙台で新たなコロナ組み換え体検出

    厚生労働省は28日、仙台市の新型コロナ患者の検体からオミクロン株の「BA・1」と「BA・2」の遺伝情報が交ざった新たな派生型が検出されたと発表した。海外を中心に確認されている「XE」と異なる遺伝子組み換え体で、これまでに国際的な系統分類で定義されていない。国内外で初めて確認されたとみられる。

    厚生労働省=東京都千代田区
    厚生労働省=東京都千代田区

    国立感染症研究所によると、病原性や感染性は現時点で不明。BA・1とBA・2に同時に感染し、体内で遺伝子が繫ぎ合わさって生じたとされるが、発生・流入経路は分かっていない。組み換え体は流行株が置き換わるタイミングで発生しやすいという。

    今回のタイプは「XE」など従来の組み換え体とは異なり、ウイルス表面のスパイクタンパク質に関連する部分で組み換えが起きている。スパイクタンパク質は細胞にとりつく際に使われるため、感染力に影響する可能性があるという。

    厚労省によると、患者は仙台市在住で、3月下旬に発症。発症前2週間以内に海外渡航歴はなく、不特定多数との濃厚接触はなかった。周囲で接触した人からこの組み換え体の検出は確認されていない。患者はすでに療養期間を終えている。


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