細かいことは気にしない!? 夢の祭典「Xゲーム」に4万人 日本定着なるか

    国内初開催となるアクションスポーツの世界的競技大会「Xゲーム」が22~24日までの3日間、千葉市のZOZOマリンスタジアムで開催された。スケートボード、BMXフリースタイルやモトクロスの3競技が行われ、世界のトップ選手が技を競い合った。観客動員数は延べ計約4万人で、想定の9万人は下回ったものの、昨夏の東京五輪以降、スケートボードを中心に競技人気は高まっており、来年以降の継続開催も視野に入れている。

    自転車BMXのパークに出場した中村輪夢=ZOZOマリン(Naoki Gaman / ESPN Images)
    自転車BMXのパークに出場した中村輪夢=ZOZOマリン(Naoki Gaman / ESPN Images)
    千葉市のZOZOマリンスタジアムで日本初開催された「Xゲーム」=23日午後
    千葉市のZOZOマリンスタジアムで日本初開催された「Xゲーム」=23日午後

    場内には軽快な音楽が流れ、スタジアムDJが盛り上げる。素晴らしい技が飛び出せば、選手同士がハイタッチやハグでたたえあう。他競技の選手が競技場内に入ってプレー中の選手の撮影を行い、競技の合間に友人と携帯電話で連絡を取り合う選手もいた。スポーツ特有の悲壮感はなく、自由な雰囲気も、若者を中心に支持されるアクションスポーツの魅力の一つだ。

    Xゲームは1995年、米スポーツ専門局ESPNが創設。米国を中心に全世界で放映され、人気を博している。出場選手は主催者が招待するトッププロに限定。冬季ではスノーボードやフリースタイルスキーなども実施されている。今大会は得点は明らかにされず、発表は順位のみ。細かいことを気にしない米国発祥の大会であることをうかがわせた。

    アクションスポーツ界においてXゲームは最高峰の大会の一つ。オートバイでジャンプ台から飛び上がり空中技を競う「モトエックス・ベストウィップ」で3度の優勝経験を持つ東野貴行は「Xゲームのために渡米したので『僕の人生』と言っていいくらい重たい大会。日本に来たのを誇りに思う」と胸を張った。スケートボードの男子ストリートの五輪金メダリストの堀米雄斗も「自分の小さいころからの夢のコンテスト」と表現するなど価値ある大会だ。同女子ストリートの西村碧莉(あおり)は「色々な国からスケーターが集まって滑るお祭りみたいな大会。観客が沢山入っていて、盛り上げてくれたのでうれしい」と初の日本開催を喜んでいた。


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