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国連事務総長、人道支援拡大を表明 ゼレンスキー氏と会談 露軍、会談直後にキーウ攻撃

国連のグテレス事務総長は28日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)でゼレンスキー大統領と会談した。会談後の共同記者会見でグテレス氏は同国に侵攻したロシアを非難し、国連による人道支援の拡大を表明。ウクライナ側が籠城する東部マリウポリの製鉄所からの市民退避の実現に尽力する意思を示した。一方、ロシアは両氏の会談直後にキーウをミサイル攻撃。東部などへの攻撃も続けた。

ウクライナのゼレンスキー大統領(右)と会談する国連のグテレス事務総長=28日、ウクライナ・キーウ(ウクライナ大統領府提供、AP)
ウクライナのゼレンスキー大統領(右)と会談する国連のグテレス事務総長=28日、ウクライナ・キーウ(ウクライナ大統領府提供、AP)

グテレス氏は会見で「侵攻は国連憲章違反だ」とロシアを非難。侵攻でウクライナ国民1200万人以上が自宅を追われたと指摘した。その上で、230万人に提供してきた食糧援助を6月までに600万人に拡大するほか、金銭援助も8月までに200万人に提供すると表明。さらに、ウクライナ守備隊や市民1千人が残るマリウポリの製鉄所を「危機の中の危機だ」とした上で、ロシアとも調整して市民退避を早急に実現させたい意向を示した。

グテレス氏は侵攻の終結に向けた国際社会の努力は結実しておらず、ロシアの拒否権行使で機能不全に陥っている国連安全保障理事会を改革する力も自身にはないと認めた。ただ、「私たちは諦めない」と述べ、国連が機能するよう可能な限りのことをするとした。

ゼレンスキー氏は製鉄所からの退避についてロシアと交渉する用意があると改めて表明。国連の関与を歓迎した。「ロシアは多数のウクライナ市民を露国内に強制的に移住させている」と非難し、市民の帰還のために国連の支援を求めた。

ウクライナ側によると、ロシアは市民を強制的に露国内に退避させ、これまでに80万人超を連れ去った。ロシアは「人道的措置だ」と主張しているが、将来的な停戦交渉を有利に運ぶための「人質」とする思惑なども指摘されている。

一方、ウクライナメディアなどによると、キーウのクリチコ市長は28日夜、同市で爆発が起き、3人が負傷したと発表した。同国高官らは露軍がミサイルで攻撃したと表明。ロイター通信は「爆発はゼレンスキー氏とグテレス氏の会談直後に起きた」と伝えた。

露国防省は28日、同日夕までにウクライナ東部ハリコフ州などの燃料貯蔵施設や弾薬庫などを空爆で破壊したと発表した。


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