船長携帯は圏外 不備続出、知床観光船事故

    北海道・知床半島沖で乗客乗員26人が乗った観光船「KAZU Ⅰ(カズワン)」が沈没した事故で、船長が運航会社「知床遊覧船」との通信手段として申告していた携帯電話は航路上の大半が圏外だったことが30日、関係者への取材で分かった。事故3日前の公的検査で衛星携帯電話から変更を申告、受理された。

    観光船沈没事故で、乗客の家族らへの説明会に向かう「知床遊覧船」の桂田精一社長=30日午後、北海道斜里町
    観光船沈没事故で、乗客の家族らへの説明会に向かう「知床遊覧船」の桂田精一社長=30日午後、北海道斜里町

    海上保安庁関係者によると、カズワンから海保への救助要請は、乗客の携帯電話から発信されていた。

    事故発生から30日で1週間となった。同社では無線の故障など通信手段の不備が相次ぎ発覚。第1管区海上保安本部(小樽)は運航体制に問題があったとみて、業務上過失致死容疑での立件を視野に捜査している。

    同社従業員が船に搭載する衛星携帯電話の番号を把握していなかったことも新たに判明した。


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