• 日経平均28249.2473.37
  • ドル円134.44134.47

連続した危険回避や離れた障害物も検知 一つ頭抜けた日産の次世代運転支援

300メートル先の障害物も検知

さらには、対向車線のクルマが跳ね飛ばしたドラム缶が宙を舞って向かってきた、といった3次元の障害物に対しても反応するという。障害物認知機能に欠かせない三種の神器、カメラ、レーダー、そしてライダー(LiDAR)。特にライダーの進化が著しい。レーザーを照射して跳ね返ってくる時間と距離から物体の形と方角を認識する次世代ライダーを開発しているのだ。これによって、3次元スキャンで再現したかのように正確に環境が把握できるようになった。

(日産自動車提供)
(日産自動車提供)

その精度は優れている。路面に低く転がっているパレットのような、高さ10センチほどの障害物も認識した。そればかりか、300メートル先の障害物をも検知している。これによって実現するのは、瞬間的な危険回避能力だけではなく、はるか手前から安全にゆったりと障害物を避けることができる、日常に寄り添う自動運転である。「リアルワールドでの運転支援技術」と言われるのはそれだ。

(日産自動車提供)
(日産自動車提供)

たとえば、目的地をとあるマンションに設定したとする。次世代ライダーが交差点や障害物を3Dプリンターで切り刻んだかのように把握することで、安全に目的地に向かう。そればかりか、エントランス前に横付けして停止する。これまではマンションの前の路上にしか反応しなかったのに対して、より正確に詳細にクルマを導く事が可能になっている。将来的には無人車が荷物を配達してくれるようにもなるだろう。そんな近未来を予感させる。

次世代ライダーの開発を各社が力を入れている。だが、最大の課題は価格である。一基100万円ほどだと言われている。価格低下が急がれる。

【クルマ三昧】はレーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、最新のクルマ情報からモータースポーツまでクルマと社会を幅広く考察し、紹介する連載コラムです。更新は原則隔週金曜日。アーカイブはこちら。木下さんがSankeiBizで好評連載中のコラム【試乗スケッチ】はこちらからどうぞ。


Recommend

Biz Plus

Recommend

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)

求人情報サイト Biz x Job(ビズジョブ)