週明け9日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大幅続落し、前週末比653・67ドル安の3万2245・70ドルで取引を終えた。終値として昨年3月9日以来、1年2カ月ぶりの安値。米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な金融引き締めが景気後退を招きかねないとの懸念が根強く、投資リスク回避の売り注文が膨らんだ。
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ハイテク株主体のナスダック総合指数も大幅続落し、521・41ポイント安の1万1623・25と、2020年11月以来、約1年半ぶりの安値で取引を終えた。
新型コロナウイルス再流行が響き、中国からの輸出の伸びが大幅に鈍化したことも相場の重荷となった。米長期金利が早朝に一時3・20%台まで上昇し、事業資金の借り入れコストが増えるなど金利上昇が成長減速につながると意識されたIT株が売られたのも相場を押し下げた。
個別銘柄では、航空機のボーイングや石油のシェブロンの下げが目立った。化学・事務用品の3M(スリーエム)は上げた。(共同)