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海底には巨大な油田が眠っている…中国共産党が台湾侵攻を絶対に諦めない2大理由

PRESIDENT Online

中国共産党は、独立を目指す少数民族を徹底的に弾圧してきた。『お金で読み解く世界のニュース』(PHP新書)を出した元国税調査官の大村大次郎さんは「国家としてのメンツもあるが、それ以上に経済的な事情が絡んでいる」という――。

※写真はイメージです(写真=iStock.com/kool99)
※写真はイメージです(写真=iStock.com/kool99)

※本稿は、大村大次郎『お金で読み解く世界のニュース』(PHP新書)の一部を再編集したものです。

資本主義を巧みに使いこなす中国共産党政権

中国の経済成長方法は、欧米や日本の経済成長方法とはかなり異なる。

簡単に言えば、「外資を呼び込み、外国人に工場を建ててもらって、産業を発展させる」という方法である。

イギリス、アメリカ、ドイツ、日本などの中国以前の工業国は、自国の企業が起たちあがってくることで経済発展をしてきた。初期の段階で外国の支援を受けたこともあったが、本当に国力をつけるときというのは、自国の企業が原動力になっていた。

たとえば、日本では、明治初期に外国の支援を仰いだり、一部、外国企業が進出したりもしていた。が、すぐに紡績会社などが国内で起ちあがって、工業国の仲間入りを果たしたのである。

イギリス、アメリカ、ドイツなども同様で、自国の企業が成長するのと比例する形で、経済成長をしてきた。

しかし、中国の場合は、これらとかなり違う。

中国の経済発展は、他国の企業が主役なのだ。他国の先進企業が、次々に進出し、工場を建てる。そこでつくった製品を、その企業の母国や諸外国に輸出する。中国は場所と人材を提供するだけである。

それでも、外国の企業は、人件費や様々な諸費用を落としてくれる。しかも、外国企業の技術やノウハウ、先進の設備などを、どんどん中国に持ってきてくれるのだ。

この「外国企業主導経済」により、中国は、急激に経済発展したのである。「資本主義」の恩恵をもっとも受けているのは中国といえる。

中国主導の投資銀行・AIIBという脅威

国際経済の中で、昨今、注目されている事項にAIIB(アジアインフラ投資銀行)がある。AIIBは、1000億ドルを出資金として集め、それをアジア各地の開発に投資するという目的を持っている。

AIIBは、中国版マーシャル・プランとも呼ばれている。特に、シルクロードが通っていた地域を重点的に開発する意向があると見られていて、中国は出資金のうち、30%程度を負担する。もちろん、それは、出資国の中では最大である。

つまりは、AIIBは、「中国が金を出し、その金を開発投資に使おう」という趣旨を持っている。他の国から見れば、中国の出した金を安く借りて開発に使える機会が生じるわけである。よほどのことがない限り損はない。だから、世界中の国がこぞって参加するわけである。

イギリスはいち早く参加を表明し、ドイツ、フランスなどの西欧諸国も次々に加盟した。アメリカと強いつながりを持つ韓国、オーストラリアも参加している。

2021年時点で100カ国以上が加盟しており、これは日本が主導して運営されているアジア開発銀行の参加国数を上回るものである。

日本とアメリカは、このAIIBへの参加を今のところ見送っている。

アジア地域においては、日本とアメリカが長く、インフラ投資支援などを行ってきた。AIIBと同じような趣旨を持つアジア開発銀行は、半世紀前の1966年に設立されている。出資比率は日本とアメリカが15.7%で筆頭である。日本が最大の発言権を持っており、日本主導の機関だといえる。

このアジア開発銀行は、アジアのインフラ投資にこれまで随分、貢献してきたという自負もあり、日本とアメリカは今更、中国が中心となるAIIBに、参加をしたくないということである。


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