西九州新幹線の9月開業に向け、鉄道建設・運輸施設整備支援機構とJR九州は10日、長崎県内で新車両「かもめ」を使った走行試験を始めた。新幹線かもめが営業用のレールを走行するのは初めて。11日には佐賀県内でも試験を行う。
10日の試験では、大村車両基地(長崎県大村市)を出発したかもめが、新設された新大村駅に入線。駅のホームで地域住民ら約400人が小旗を振って出迎え、園児らは合唱で歓迎した。
試験は6月16日までで、かもめを走らせて線路の構造や信号設備などの機能に問題がないかどうかを確認。時速30キロの低速から始め、営業運転時の最高時速260キロまで段階的に引き上げる。