米短文投稿サイトのツイッターの買収で合意した電気自動車大手テスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は10日、ツイッターによるトランプ前米大統領のアカウントの永久凍結を撤回する意向を示した。
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マスク氏は、英紙フィナンシャル・タイムズが開いたイベントにオンラインで出席して「まだツイッターを所有していないので間違いなく起こることではない」と前置きした上で、「凍結は撤回するだろう」と発言。「永久凍結は極めてまれであるべきだ。トランプ氏の凍結措置は間違いだったと思う」とも述べた。理由として、凍結でトランプ氏の発言を止めることはできず、逆に右派の間で増幅したと指摘し、「道徳的に間違っており愚かだ」と強調した。
トランプ氏のアカウントは昨年1月の米議会襲撃事件を受け、暴力扇動のリスクがあるとして永久凍結された。トランプ氏は今年4月、マスク氏がツイッターを買収した場合も「戻らない」との考えを示し、自身が立ち上げた交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」の普及に注力するとしていた。(共同)