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「メンタルが弱いからではない」心療内科医が指摘する“職場で心を病む人”の共通点

PRESIDENT Online

それでも関係が改善できない場合は……

最後にあなたが誠実に気持ちを伝えても、相手に聞く気がなかったり、状況が改善しない場合、その相手は「あなたを大切にしない人」であることを認めましょう。

あなたを大切にしない人を、あなたが大切にする必要はありません。

たとえ親や友人、同僚であっても、相手を躊躇なく、あなたの心の中の「NO」の棚に入れ、距離を置くことを強くおすすめします。

「NO」の棚に入れた相手に対しては、接触機会を最低限に抑えて心の安定をはかるのが基本です。そうすることで自分の心身の調子がどう変化するかをモニターしましょう。

「関係を改善しよう」などと考える必要はありません。

「話しかけられても、一言、二言でそっけなく返す」「話しながら、ちょこちょこと時計を見るそぶりをする」「誘いにはいっさい乗らない」「返信の頻度を徐々に減らす」など、コミュニケーションを積極的にとる意思がないことを態度で示し、しっかりと境界線をつくっていきましょう。

相手からのメールを「迷惑メール」フォルダに振り分け、目につかないようにするのも一つの方法です。

以上が、私なりに考えた「不快な人を上手に遠ざけるための3ステップ」です。

今回の方法では相手から恨まれたりするのではないか、他人に意見をいうのが怖いという場合は、もう少し細かいステップで境界線を育てていく方法もあります。拙著『我慢して生きるほど人生は長くない』では、職場での我慢、リラックスできない環境、疲れる人間関係をどうすればいいのかについて、診療内科医の立場から気づいたことを記しています。

社会のなかでの「よい」「わるい」という基準に合わせすぎず、自分の内側から感じられる「ここちよい」「ここちよくない」といったあなた自身の情動や主観にのっとって人生を選択できるような一助となることを心から願っています。

鈴木 裕介(すずき・ゆうすけ)

内科医・心療内科医・産業医

2008年高知大学卒。内科医として高知県内の病院に勤務後、一般社団法人高知医療再生機構にて医療広報や若手医療職のメンタルヘルス支援などに従事。2015年よりハイズ株式会社に参画、コンサルタントとして経営視点から医療現場の環境改善に従事。2018年、「セーブポイント(安心の拠点)」をコンセプトとした秋葉原内科saveクリニックを高知時代の仲間と共に開業、院長に就任。著書に『我慢して生きるほど人生は長くない』(アスコム)などがある。


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