SBIホールディングスと新潟県地盤の大光銀行(同県長岡市)は12日、資本業務提携を結んだと発表した。複数の地方銀行と連合を組んでメガバンクに対抗する「第4のメガバンク構想」を掲げるSBIにとって、資本提携を結ぶ地銀は9行目となり、構想に弾みがつきそうだ。昨年末にSBI傘下入りした新生銀行の知見も生かし、基盤強化につなげられるかどうかが鍵を握りそうだ。
SBIは子会社「SBI地銀ホールディングス」を通じて、3%を上限に大光銀に出資。大光銀も3億円を上限にSBI株を取得する予定だ。いずれも株式の取得時期などは未定としている。
人口減や超低金利政策の長期化に伴い、地方銀行には厳しい経営環境が続く。さらに新潟県では別の有力地銀同士が合併するなどして競争が激しさを増している。大光銀は広範な金融サービスを手がけるSBIグループとの共同ファンド設立や、より高度な口座管理システムの採用を検討し、事業基盤の強化につなげる構えだ。