オンキヨーが自己破産 AV機器市場縮小で 負債総額31億円

    経営難に陥っていたオンキヨーホームエンターテイメント(大阪府東大阪市)は13日、大阪地裁に自己破産を申請し、破産手続き開始の決定を受けたと発表した。負債総額は約31億5千万円。1980年代に高級スピーカーや「ミニコンポ」で人気を博したが、スマートフォン普及によるAV(音響・映像)機器市場の縮小に対応できなかった。決定は13日付。

    オンキヨーホームエンターテイメントの本社が入るビル=大阪府東大阪市
    オンキヨーホームエンターテイメントの本社が入るビル=大阪府東大阪市

    オンキヨーは令和3年3月期まで2期連続で債務超過に陥り、3年8月に上場廃止となった。

    3年9月には主力の家庭向けAV事業をシャープなどに売却。手元資金を確保し、自動車やテレビ向けにスピーカーを供給するOEM(相手先ブランドによる生産)事業などに専念して再建を目指した。だが今年3月にはOEMを手がける子会社などが破産。事業規模はさらに縮小していた。

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