山口県阿武町が新型コロナウイルス対策の臨時特別給付金計4630万円を誤って町内の男性(24)に振り込み、返還を求めている問題で、男性が「金は海外のインターネットカジノ数社で全部使った」と説明していることが17日、関係者への取材で分かった。
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男性は代理人弁護士に対し、スマートフォンを操作し振込金を使ったと説明。男性は4、5月に計2回、県警の任意聴取を受けたという。男性は1人暮らし。代理人は、第三者の関与はないとの見方も示した。
給付金は1世帯当たり10万円。町は住民税非課税の463世帯に10万円ずつを振り込み、いったん正規の手続きを終えた。しかしその後、町職員が「勘違い」して、名簿の一番上にあった男性の名前と4630万円の金額が記載された振込依頼書を金融機関に提出。4月8日に全額が男性の口座に振り込まれた。
町は返還を求めて男性を相手取り、山口地裁萩支部に今月12日に提訴した。弁護士費用などを含め5100万円余りの支払いを求めている。