広島県は18日、県内で5月下旬に使用期限を迎える米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチン20万8900回分が廃棄される見通しだと明らかにした。うち6820回分は、4月末で既に期限が切れた。県薬務課の担当者は「接種希望者が想定よりも少なかった」と述べた。
このうち約6万8千回分が廃棄される見通しとなった広島市によると、廃棄されるワクチンは2月17日に国から配布され、5月27日が使用期限。市健康推進課は「使用が見込まれない量が国から配布された。接種を呼びかけるなど対策を講じたが、廃棄せざるをえなくなった」と説明した。
全国でワクチンを廃棄する見込みの自治体が相次いでいる。