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JR九州、福岡銀…福岡主要企業トップに九大卒が続々「七社会」に5氏

福岡に本社を置く主要企業7社で構成し、福岡経済を動かす任意団体「七社会」で地元・九州大学出身者が存在感を増している。4月にはJR九州の古宮洋二社長(59)=福岡県出身=と福岡銀行の五島久頭取(60)=鹿児島県出身=の九大出身者2氏が経営トップに就任。7社のうち5社でトップが九大卒の顔ぶれとなり、地元経済界で話題となっている。

福岡の企業トップとして卒業生が活躍している九州大学
福岡の企業トップとして卒業生が活躍している九州大学
JR九州社長に就任した九州大学出身の古宮洋二氏
JR九州社長に就任した九州大学出身の古宮洋二氏

七社会は、九州電力、九電工、西日本鉄道、JR九州、西部ガス、福岡銀行、西日本シティ銀行の7社で構成する。このうち、西鉄の林田浩一社長(56)=長崎県出身、西部ガスの道永幸典社長(64)=福岡県出身、西日本シティ銀行の村上英之頭取(61)=大分県出身=の3氏が九大出身だった。これに古宮、五島両氏を加えて計5氏となった。

福岡銀行頭取に就任した九州大学出身の五島久氏
福岡銀行頭取に就任した九州大学出身の五島久氏

「たまたまですよ。学歴よりも一緒に仲良くやっていける人柄やスタンス、腹を割って話ができることの方が大事なんじゃないですかね。学歴とか関係ない。人物ですよ」。西鉄の林田社長はこう笑った。西部ガスの道永社長は「会社の規模は一番小さいが、5人の中では一番年上。先輩としてみんなをつなぎたい。お互いが支援しあえる関係になれるとうれしい」と声を弾ませる。

これまでの七社会トップの経歴をみると、出身は九州でも大学は関東圏というケースが目立った。とりわけJR九州は、昭和62年に国鉄が分割民営化して発足した経緯もあり、京都大学卒の唐池恒二相談役(69)=第4代社長=以外の歴代社長はいずれも東京大学出身だ。古宮社長は「事務系では国鉄時代の東京本社採用の人の多くが東大出身。私は採用後、研修の途中で分割民営化が決まってすぐに福岡に戻り、同期もほぼ地元に戻った」と振り返り、「西部ガスの道永社長からは『ゴルフに行くぞ』とよくラインがくる。いい意味でプラスアルファはあるかもしれないが、大学がどこであっても七社会を引っ張る存在として(各トップと)いいお付き合いをしたい」と述べた。

九大は明治44年に九州帝国大学として設立され、令和3年に創立110周年を迎えた。平成30年には福岡市東区の箱崎地区などにあったキャンパスを福岡市西区に移転し、敷地面積272ヘクタールという1カ所の面積としては国内最大のキャンパスが誕生した。

西日本シティ銀行の村上頭取は「いい意味で、のんびりした地方大学らしい伝統と校風があった。同窓生の活躍は大変うれしいことで、九州の地銀でも九大OBが活躍している」と話した。

九大は昨年11月、文部科学省から「指定国立大学法人」の指定を受けた。世界最高水準の教育や研究が期待される大学が選ばれる制度で、指定によって九大は大学として一つ「格」を上げた。石橋達朗総長の下、「総合知で社会変革を牽引(けんいん)する大学」を掲げ、世界トップレベルの教育・研究機関への飛躍を目指している。石橋氏も九大OBの活躍を喜ぶ。

九大の福岡同窓会会長を務める九州電力の貫正義相談役(77)は「(2年後に)法文学部の創設から100周年の節目を迎えることもあり、各社のトップが集う場をつくりたい。九大の力を結集し、九州や日本の活性化につなげたい」と意欲を見せる。

九州の地場大手トップに地元大学出身者が並ぶことは、地方の時代を象徴する出来事でもある。七社会は学生が目指す就職先として人気が高く、各社トップの今後の活躍に熱い視線が注がれている。(一居真由子)


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