--システム障害の再発防止の取り組みは
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「われわれにとって信頼回復は一丁目一番地なので、業務改善計画をしっかりやり遂げることが重要だ。計画は機器類の予兆管理と、障害が起きたときに影響を最小限にする対応が軸になっており、足元ではしっかりできている。風化させないために継続的に、徹底的にやり続けることが重要だと思う」
--企業風土改革は
「一人一人が気づいたことや建設的な意見をしっかり言えて、議論を通じて共有されるカルチャーを作っていく。私や幹部が有志の社員と座談会をやっており、いろいろな声を出してもらい、それにしっかりと答えていくことで風通しの良い環境を作る」
--グーグルとの提携を発表した
「顧客の店頭や電話での質問、デジタル領域での履歴など、色々な情報があり、そういう情報をしっかり集約化して分析し、マーケティングに生かしていく。デジタルマーケティングの世界で1歩も2歩も前に行くグーグルと一緒に行い、カルチャーも吸収できると思う。失うものはない」
--スタートアップ企業支援に力を入れているが、今後はどう取り組むか
「国内では1500社と関係があり、ローンをはじめとした銀行取引、成長段階でのIPO(新規株式公開)などで関わってきたが、私どもの顧客にスタートアップ企業の技術を使ってもらえるようなプラットフォームをつくっていきたい」(高久清史)
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きはら・まさひろ 一橋大法卒。平成元年日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)入行。みずほ証券常務執行役員などを経て、令和3年みずほフィナンシャルグループ執行役。4年2月から現職。東京都出身。