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【シネマプレビュー】「シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~」ほか3本

公開中の作品から、文化部映画担当の編集委員がピックアップした「シネマプレビュー」をお届けします。上映予定は予告なく変更される場合があります。最新の上映予定は各映画館にお問い合わせください。

映画「シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~」©MILITARY WIVES CHOIR FILM LTD 2019
映画「シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~」©MILITARY WIVES CHOIR FILM LTD 2019

「シング・ア・ソング!~笑顔を咲かす歌声~」

「フル・モンティ」(1997年)で笑って泣かせた英監督、ピーター・カッタネオの名前は、久しく聞かなかった気もするが、この人らしい新作の登場だ。派手さはないが、ユーモアに富み、最後は多くの人が心を打たれるはず。

原題は「軍人の妻たち」。夫の帰還を基地内で待つ妻たちが、手を携(たずさ)え不安を乗り越えようと合唱団を結成。ロンドンの名門劇場で開かれる戦没者追悼イベントで、オリジナル曲を披露するまでの人間模様を描く。実話に基づく英映画。

主演は米アカデミー賞作品「イングリッシュ・ペイシェント」(96年)などのクリスティン・スコット・トーマス。大佐の妻、ケイトを演じる。ひょうひょうとしているが、一人息子を戦場で失っている。

カッタネオは、妻たちの歌の練習をめぐるドタバタを楽しく描く。同時に戦地からの悲報を恐れる彼女たちのシリアスな心情なども丁寧に観客に伝える。だからクライマックスでの合唱団の歌声は美しい。平和を希求し、心を打つ。

20日から東京・ヒューマントラストシネマ渋谷、大阪・シネ・リーブル梅田などで全国順次公開。1時間52分。(健)

「ハケンアニメ!」

新人アニメ監督の斎藤(吉岡里帆)が、天才監督、王子(中村倫也)と「覇権アニメ」の座をめぐって視聴率を競う。

ピンクとブルーが基調のポスターを見て、ポップな〝お仕事系ラブコメ〟かと想像したが、違った。根性と努力で事態を解決する類型に陥ることなく、懸命に生きる人たちの、その懸命さを、やや暗めの映像で伝える。これは、真摯(しんし)な人間ドラマだ。

吉岡、中村は適役。吉岡は突き抜けたり、振り切ったりする役も少なくないが、この悩み、もがく等身大の役がぴったり。きっと、代表作になる。辻村深月(みづき)の小説が原作。

20日から東京・丸の内TOEI、大阪ステーションシティシネマなどで全国公開。2時間8分。(健)

「ワン・セカンド 永遠の24フレーム」

「初恋のきた道」や「HERO」などで中国を代表する監督、チャン・イーモウが脚本も手掛けた寓話(ぐうわ)的ファンタジー。

文化大革命時代の中国。労働改造所を抜け出し、あるニュース映画が上映される村を目指す男(チャン・イー)。事情があってフィルムを盗もうとする少女。2人の奇妙な攻防と心の交流を描く。

広大な砂漠。上映を歓喜する群衆。映写準備にいそしむ人々の影絵。美しい映像のそこかしこに、監督の映画愛があふれる。少女を演じるのは、これが初映画のリウ・ハオツン。愛らしい。中国映画。

20日から東京・TOHOシネマズシャンテ、大阪ステーションシティシネマなどで全国順次公開。1時間43分。(健)

「鋼(はがね)の錬金術師 完結編 復讐者スカー」

人気漫画の実写映画化。「鋼の錬金術師」(平成29年)の続編にして完結編。しかも、前後編に分けたその前編。

主人公の国家錬金術師、エドは、山田涼介の当たり役だ。国家錬金術師の命ばかりを狙う謎の男、スカーに新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)。ほかに舘(たち)ひろし、ディーン・フジオカ、黒島結菜(ゆいな)ら豪華な出演陣が作品を彩る。

手に汗握るストーリーだ。まれに人物に寄りすぎてスケール感が乏しい場面もあるが、ともかくコンピューターグラフィックス(CG)を駆使したアクションは大迫力。後編の「最後の錬成」は、6月24日に公開予定。

5月20日から東京・丸の内ピカデリー、大阪ステーションシティシネマなどで全国公開。2時間3分。(健)


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