乙武氏、参院選東京に出馬表明 無所属で

    著書『五体不満足』で知られる作家の乙武洋匡氏が20日、東京都江東区のスポーツ練習施設で記者会見し、夏の参院選に無所属で東京選挙区(改選数6)から立候補すると表明した。

    夏の参院選東京選挙区(改選数6)に無所属での出馬を表明した乙武洋匡氏=20日午後、東京都江東区(中村雅和撮影)
    夏の参院選東京選挙区(改選数6)に無所属での出馬を表明した乙武洋匡氏=20日午後、東京都江東区(中村雅和撮影)

    会見で乙武氏は「誰もが同じスタートラインに立ってチャレンジできる社会を目指す」と強調した。また、自身が抱える重度障害をはじめ、さまざまなマイノリティー(少数派)を念頭に「選択肢が少ないことで自分の人生をあきらめざるを得ない人が多くいる。それを何とかしたい」と意欲を語った。

    乙武氏は平成28年の参院選でも東京選挙区からの立候補を目指していた。当時は自民党の公認候補として調整が進んでいたが、自身のスキャンダルから出馬を断念していた。

    一転して無所属での挑戦となる今回の決断について「多くの方に応援していただく上で、政治的なラベリングのない方が良い」との考えを示した。一方で、当選後については「まずは(無所属議員で)どこまで活動できるのか試したい。(政党に)属さなければ何もできないと感じたら、その時に検討する」と含みを持たせた。

    乙武氏は東京都新宿区出身。早大卒業後、杉並区立小教諭や都教育委員などを歴任し、現在はコメンテーターなどとして活動する。


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