出光子会社、品質検査でまた不正

    出光興産は20日、石油精製を手がける子会社の昭和四日市石油が品質検査で不正をしていたと発表した。過去に生産された船舶燃料用の重油など5品目で法令上の検査方法を守らなかったり、日本産業規格(JIS)で定められた検査を行っていなかった。不正は少なくとも3年前から続いていたとみられる。出光興産は、今月6日に別の子会社でも検査不正があったと公表している。

    5品目は昭和四日市石油の四日市製油所(三重県四日市市)で生産していた。同社は「安全上の問題はない」として製品の回収は行わない方針。今月15日以降は法令などで定められた検査を行っているという。

    例えば、船舶用の重油は法令では薬品を使った検査を行わなければならないところ、機器で測定した結果で問題がないかを判断していた。

    同社の前沢浩士社長らは20日夕にオンラインで行った説明会で陳謝した上で、第三者を含めた調査委員会を立ち上げ、不正が行われた詳しい経緯を調べるとしている。


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