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「寝ずに頑張る」は日本人の悪癖…自衛隊は疲労困憊でも米軍がずっと元気なワケ

PRESIDENT Online

仕事のパフォーマンスを上げるにはどうすればいいのか。元陸上自衛官のぱやぱやくんは「日米合同演習で、自衛隊と比べて休憩や睡眠を取っている米軍は元気な状態が続くということがあった。日本ならではの『寝ずに頑張るのが偉い』という風潮を変え、しっかり睡眠を取ることが重要だ」という。※本稿は、ぱやぱやくん『飯は食えるときに食っておく 寝れるときは寝る』(育鵬社)の一部を再編集したものです。

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/guvendemir
※写真はイメージです - 写真=iStock.com/guvendemir

自衛官でも疲労と空腹と寝不足にはかなわない

陸上自衛隊の訓練では、「辛いときには本心が見える」とよく言われていました。普段は思いやりの気持ちを持って、仲間にやさしくできても、辛い状況になればなるほど、人は身勝手になります。

たとえば、重い器材の運搬を誰かに押しつけたり、勝手に休んでしまったりと、普段では考えられないような行動に走ってしまうのです。辛い状況では性悪説で考えたほうが人の行動を理解しやすくなるので、覚えておいてください。

陸上自衛隊の演習でも、辛い状況が続くと、どんなに人柄がいい人でも、どんなに温厚な人でも、つまらないことで怒り出したり、気配り上手な人が自己中心的になることもありました。

特に疲労と空腹と寝不足には要注意です。私が陸上自衛隊の訓練でもっとも辛かった状況は、「寒くて、お腹がへって、眠れず、雨に濡れている」ときでした。

辛いときは暖かくしてお腹いっぱい食べて寝る

私の仕えていた隊長で、食事と睡眠を特に大事にする人がいました。その隊長は、

「いいか! 訓練はあくまで訓練なんだ! 睡眠時間と食事を削って完璧な訓練をすることに意味はない。本当に大切なのは、有事の際におまえらが健康で万全の体勢でいることだ」

と言っていました。有事に備えるためには、たしかにこうした考え方も非常に大切です。

これらは自衛隊の話ですが、一般の人たちも日常生活から「しっかりとご飯を食べる」、そして「よく寝る」ことが大切だと思います。睡眠と食欲の時間は、気持ちよく仕事をするためにも、他人にやさしくするためにも必要なのです。だから、もし精神的に辛くなったら、暖かいところで、お腹いっぱい食べて、いっぱい寝よう、そして晴れた日に散歩しましょう。

そうすればきっと元気が出ますよ。

100キロ行軍中の自衛官を襲う支離滅裂な思考

陸上自衛隊の訓練で、「100キロ行軍」というものがあります。隊員たちは小銃、鉄帽(ヘルメット)、半長靴といった装備で、水、食料、着替えなどの荷物を持ち、100キロ歩いて移動するというものです。荷物の重さは通常隊員で20kg、レンジャーなら40kg程度で結構重いです。さらに小隊には、機関銃と対戦車兵器(地雷、無反動砲)などが与えられます。

100キロ行軍の最後のほうでは、疲労と眠気で自分自身の思考がよくわからないことになり、

「……中学生のときに大阪に住んでみたいと思ってた……そうだ、たこやき屋をやろう……朝から焼酎呑めるたこやき屋をやろう……」

といった支離滅裂な思考に襲われます。疲労と睡眠不足は人の能力を著しく低下させます。たしかに過酷な状況で踏ん張ることも時には必要ですが、最低限の休憩を取ったほうが自分の能力を十分発揮することができます。


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