三菱電機は25日、一連の検査不正に関し、外部専門家で構成する調査委員会による3回目の報告書を公表し、昨年12月の2回目の報告書発表以降、15拠点で計101件の不正が新たに判明したと明らかにした。不正は前回までの47件から大幅に拡大し、計148件となった。同社の全22拠点のうち7割に当たる16拠点で不正が発覚したことになる。
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報告書によると、伊丹製作所(兵庫県尼崎市)で鉄道車両用品の振動試験の一部を実施していなかったことなどが判明した。三菱電機は4月にも、兵庫県赤穂市の工場で製造した計3384台の変圧器で、顧客が求める基準を下回る不正な検査を行っていたことも発表している。
三菱電機によると、調査は約8割が終了した。外部の弁護士で構成する別の委員会が経営陣の責任を検証しており、役員の処分を検討すると説明している。