バイデン米大統領は24日、南部テキサス州の小学校で起きた銃乱射事件を受けて、ホワイトハウスで演説し「他の国では乱射事件はほとんど起きない。なぜこのような殺戮(さつりく)を許しているのか」と、進まない銃規制に怒りをあらわにした。
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バイデン氏は、日韓歴訪から戻る大統領専用機内で事件を知ったと説明し「多くの米国民は常識的な範囲内の銃規制法案を支持している」と強調。銃所持の権利を保障した憲法規定を盾に法案に反対する銃器メーカーなどのロビー団体に対抗し「いつになったらわれわれは立ち上がるのか」と訴えた。
演説には長年教師を務めてきたジル夫人も同席。バイデン氏は自身も長男を病気で亡くしているのを踏まえ、涙で目を潤ませながら「子供を失うのは魂の一部を引き裂かれるようなものだ」と、犠牲者の遺族らに寄り添う姿勢を見せた。(共同)