米海軍が約30年前に基地を撤収したフィリピン北部スービック湾で、フィリピン海軍は26日までに新たな用地を確保し、基地として運用を始めたと発表した。米軍も共同利用する可能性がある。スービックが面する南シナ海で軍事活動を活発化させる中国をけん制する狙い。スービック港湾公社幹部によると、旧米海軍基地を民間転用した空港の一部でもフィリピン空軍が監視任務のため駐留する。
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フィリピン海軍によると、新基地に24日、フリゲート艦が初めて配備された。港湾公社のロレン・パウリノ総裁(59)は26日までの共同通信の取材に対し、南シナ海の権益を主張する中国を名指しし「ドゥテルテ政権は海軍の改善に尽くしたが、中国海軍の強力な能力に対しては不十分。米海軍のプレゼンスは均衡を取るのに役立つ」と強調。米国や日本の艦船の寄港を歓迎した。(共同)