西武鉄道は、象徴ともいえる「黄色い電車」などを減らし、環境性能に優れた無塗装の車両への入れ替えを進める。全車両に占める無塗装車両の割合を47%(平成31年4月1日時点)から今年度末までに56%に引き上げる計画だ。定期的な塗装のメンテナンスが必要なく使用電力も少ない点を評価し、コスト削減を目指す。
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来年度以降は、他社からの譲り受けも進めながら無塗装車両の比率を高める。自社による新造に比べ、調達の費用が安くなることがメリットだ。大手私鉄が他社から車両の譲渡を受けるケースは珍しい。
西武鉄道は、車両の再活用によってサステナビリティー(持続可能性)に貢献する点を強調し、他社から譲り受ける無塗装車両を「サステナ車両」と名付けている。
西武鉄道によると、「黄色い電車」は今月25日時点で全車両の26%を占めている。(中村智隆)