政府は27日、全額出資する日本政策投資銀行の渡辺一社長(63)が退任し、後任に地下誠二副社長(59)を昇格させる人事を閣議了解した。社長は3代続けて生え抜きとなる。後任の副社長には杉元宣文取締役常務執行役員(57)が就く。6月末までに開く株主総会での承認と財務相の認可を得た上で就任する。
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政投銀は前身の日本開発銀行のときからトップに旧大蔵省出身者が就くことが多かったが、近年は外部の民間企業からも登用。平成27年6月に就任した柳正憲氏から生え抜き社長が続いている。
地下誠二氏(じげ・せいじ)東大卒。86年日本開発銀行(現日本政策投資銀行)。取締役常務執行役員投資本部長などを経て20年6月から副社長。岡山県出身。