イノベーションを加速するエコシステム形成からサークル活動、実証実験まで TMIPが年次報告会を開催

    眞鍋氏「エンデバー・ジャパンの活動を続ける中で、日本のスタートアップ支援に関心を持つ海外の方が数多くいることを実感しています。一方で、日本の大企業のスピード感をやや懸念しており、結果として投資機会が失われることも少なくありません。大企業がスタートアップと組む時は、スピード感を少し上げるための工夫が重要になるでしょう。

    また、大企業がスタートアップの『失敗』をどれだけ許容できるかどうかも重要なポイントです。例えば、スタートアップと組む際は人事や評価システムを一時的に調整するなどして、リスクの取り方を根本的に変えていく。失敗は起こりうるものとしながら、成功事例を積み重ねていくことこそが、大企業がより意義のあるスタートアップ連携を生み出すための鍵になるはずです」

    鎌田氏「大きな社会課題が数多く生まれる中で、産学官連携への期待はますます高まっているはずです。その上で、スタートアップにおいては、カリスマ的な経営者やリーダーが引っ張って成功へ導くというイメージは薄まっている。むしろ、やりたいことをクールに実現していくような起業家が増えてきています。

    大企業の中でも、誰かの内発的な動機や、それを起点としたプロジェクトに人が集まりやすくなっている。そうした動きをより活発にするために、私たちアドバイザーもさまざまな形で支援をしていきたいと思っています」

    より良い未来を拓くイノベーションを創出し続けるプラットフォームとして、TMIPでは実証実験やプロジェクトなどのTMIP会員を中心としてパートナーとの連携による具体的な取り組みが、年々数を増して実現しています。2022年度はどのような活動が立ち上がったり、次のステップへ進んだりするのか。産学官を中心に、これまで以上の協創が生まれるであろうTMIPの活動に、今後もぜひご注目ください。


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