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【イオン創業家・小嶋千鶴子さん死去】小売業界のレジェンド「イオンを創った女」が残した6つの名言

PRESIDENT Online

流通大手「イオン」名誉顧問の小嶋千鶴子氏が5月20日に亡くなった。106歳だった。小嶋氏は、イオングループ創業者・岡田卓也氏の実姉で、かつて「弟を日本一にする」と公言していた。その言葉通り、家業の岡田屋呉服店は日本最大の流通企業となった。人事や組織経営の専門家だった小嶋氏は、数多くの名言を残している。『イオンを創った女』(プレジデント社)の著者・東海友和氏が6つの名言とその背景を解説する――。

※本稿は、2018年12月11日の記事<「イオンを創った女」が残した6つの名言>の再配信です。

■「見えざる資産の蓄積をせよ」

小嶋千鶴子はジャスコ発足後の十数年間で最も腐心したのは、「見えざる資産の蓄積」だとのべている。目に見える資産の典型的なものとしては「お金」があげられる。お金や建物などは目に見えて計算可能であり、こうした資産は常にコスト削減や売り上げ増を追求し増やしていかねばならない。

その一方で、資産には見えざる資産がある。「知識」「技術」「人脈」といったものだ。こうした資産はBS(貸借対照表)には表れてこない。

経営者が会社を成長させていこうとするとき、何よりも早く手をつけなければならないのが、この3つの見えざる資産の蓄積である。なぜならこうした見えざる資産の蓄積にはより多くの時間と労力を要するからだ。これらの蓄積がないかぎり、立派な建物ができたとしても、企業の成長は止まる。

■「店舗は人材育成のための錬成の場」

特に小売業の場合、「店舗」は人材育成・錬成の場として大きな意味を持つ、と小嶋千鶴子はいう。

「店の仕事は単調で日々同じことの繰り返しである」という声を耳にすることがある。確かにそうした一面もあるが、仕事は単純化するだけではだめだ。店で働く人は、お客さまの変化を察知し、それに対して素早い対応をするといった人間らしい、人間なればこその仕事をしなくてはならない。

そのため店長はパートタイマ―をはじめとして、従業員に、お客さまの変化、市場の変化について常に質問する習慣を身につけ、疑問に対しては的確な「答え」を用意しなければならないという。

オカダヤ時代、小嶋はある店長に対してこう言い放った。

「店長としての君の役割は業績を挙げることはもちろんであるが、若いうちに能力のある者を発見して適切な指導や教育をすることも大きな店長としての役割や」

「自分のことばかり考えて部下のことを考えないのは店長失格、そんなことでは大事な従業員を預けられへんな」


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