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「有観客」か「無観客」か 嵐“ラスト・イヤー”の決断

これまで徹底した「アンチデジタル」の姿勢をとってきたジャニーズ事務所。しかし21世紀以降、その経営戦略に変化が生じている。この連載では、稀代のエンターテインメント企業であるジャニーズが「インターネット」というメディアにどう向き合ってきたのかを中心に、ここ数年の変遷を分析していく。

ジャニーズ事務所本社
ジャニーズ事務所本社

Netflexのオリジナル・ドキュメンタリー・コンテンツ、2018-2020年の嵐の活動を追ったドキュメント「ARASHI’s Diary -Voyage-」は、時系列的にはかなり複雑な構成で作られている。

1-1、スタートが2019/11/9の「Ray of Water」の歌唱からだということは先に述べたとおり。次の日から嵐はシンガポールなど、アジア4カ国に飛ぶ。この時期の嵐はアニヴァーサリー・ツアー日程の最終コーナーを回ったところである。映像はそのツアーの様子を映し出し、そして、2019年1月の休止発表会見に戻る。その後、おそらく、「嵐」を初めて見るだろう海外の人向けの、彼らのこれまでの活動の紹介があり、さきほど終わったばかり(初回UPは2019/12/31)のドーム全50公演!の話題につなぎ、1-2に続く。

1-2 は、さらに時間を巻き戻し、2018夏の、これから始まるツアーのセットリストその他を決める打ち合わせの場面が映し出される。主役はMJこと松本潤である。ファンの方以外にはそれほど知られていないことかもしれないが、彼はもう長いあいだ、自分たちのコンサート・ステージのその細部にまできっちりと関わる、もっとも重要な演出家として活躍しているのだ。スタッフを相手に綿密なやりとりが続き、深夜のエレベーターに乗り込みながら「全然すすまねえ…」とMJは呟く。それだけに、ある程度企画が整い、5人が稽古場に初めて揃って動いた時のブレイク感も大きいようだ。こういうのが見れるのがバックヤードものの醍醐味ですね。

1-3/4/5 はツアーを控えた稽古および、とうとう始まったドーム公演の詳細である。スタートは札幌ドームから。やはりドームを埋め尽くす5色のLEDペンライトは圧巻! 会場内でおこなわれている打ち上げのシーンもレアですね。

ツアーは無事進行し、2018年の12月まで進んだところで、ここで話が冒頭に戻り……1-6は「休止」の発表と記者会見の模様となる。当日知った人も多いという(netflixのカメラマンも!?)スタッフサイドとの挨拶も含め、このような発表の内幕が公式に記録されているのはかなりレアだろう。発表後、続けられたツアーにおける各人のMCも感動的なものである。最後に「2019.8月」の、MJが新曲の打ち合わせのためにアメリカに行く場面がインサートされて、この回は終わる。


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