【ワシントン=平田雄介】米南部オクラホマ州タルサの病院で1日、銃撃があり、地元警察は4人が殺害されたと発表した。容疑者も死亡した。複数の負傷者が出ており、医療従事者や患者が巻き込まれたとみられる。警察の責任者は現場の状況を「壊滅的だ」と説明した。
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米メディアの地元警察への取材によると、容疑者は35~40歳くらいの男で、拳銃とライフルを所持していたといい、自らを撃ち、死亡したとみられる。
襲撃を受けた病院の建物には外来手術センターなどが入っているという。事件を受けて病院全体が閉鎖された。タルサは、オクラホマ州の州都オクラホマシティの北東約160キロにある人口約41万1千人の都市。
通報を受けて警察が現場に到着するまでの時間は3分。警察官が銃声を追いかけて被害者や容疑者に遭遇したのは5分後だったという。警察の責任者は「迅速な対応により被害の拡大を防いだ」と説明している。
南部テキサス州ユバルディの小学校が5月24日に襲撃された事件では、最初に現場に到着した治安当局者らが1時間近く応援を待つ間に子供19人と教師2人が殺害された。このため警察の初動対応が的確だったかを問う声が高まっている。
米国では、5月14日にもニューヨーク州バファローで黒人10人が白人至上主義者を自称する男に射殺されるなど銃撃事件が続発している。11月の中間選挙に向けて銃規制の強化が争点に浮上している。