生乳の業界団体Jミルクは3日、令和4年度の生乳生産量の見通しを発表し、1月に公表した前回予測の771万トンのままで据え置いた。前年度比0・8%増で、4年連続の増加となる見込み。酪農家の規模拡大などで北海道の生産量の増加が続いているとした。
新型コロナウイルス禍による外食需要の減少などで生産を抑える動きもあるが、まだ数字に表れていないとして見通しには反映させなかった。
当面の課題と対応については、コロナ対策のまん延防止等重点措置の解除などで業務用の需要回復は期待されるが、家庭の消費は低調だと分析。最近の物価高が今後響いてくる恐れもあるとして、消費拡大の取り組みが必要だとした。