GDP1~3月期年率0・5%減、速報値から上方修正

    内閣府が8日発表した令和4年1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整値)改定値は、物価変動を除く実質で前期比0・1%減、このペースが1年間続くと仮定した年率換算で0・5%減だった。速報値(前期比年率1・0%減)から0・5ポイント上方修正された。個人消費が速報段階から上振れたことが主な要因。2四半期ぶりのマイナス成長は変わらなかった。

    内閣府などが入るビル=東京都千代田区(桐原正道撮影)
    内閣府などが入るビル=東京都千代田区(桐原正道撮影)

    GDPの約半分を占める個人消費が、速報段階の前期比0・03%減から0・06%増に上方修正された。速報値発表後に公表された統計で、自動車や通信料の支出のマイナス幅が想定より小幅だった。民間在庫変動のGDP押上効果は速報値の0・2ポイントから0・5ポイントに上方修正された。完成前の自動車の在庫の増加などが寄与した。

    企業の設備投資は0・7%減で速報値の0・5%増から下方修正した。ソフトウエア投資の動きが弱かった。公共投資も3・9%減で、速報値の3・6%減から下振れした。

    1~3月期GDPの押し下げ要因となった輸入は3・3%増で速報値(3・4%増)から引き下げた。輸出は1・1%増で、速報値と変わらなかった。

    物価の変動分を含む名目GDPは前期比0・2%増で、年率換算では0・6%増。速報値(年率0・4%増)を上方修正した。

    同時に発表された3年度の実質GDPは前年度比2・2%増となり、速報値の2・1%増から上方修正された。


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