ペットとの共生社会実現に向けて走り出す 『ペット動物のイノベーション創出』イベント開催

    一般社団法人軽井沢観光協会軽井沢ドッグツーリズム推進プロジェクト担当理事西山紀子氏
    一般社団法人軽井沢観光協会軽井沢ドッグツーリズム推進プロジェクト担当理事西山紀子氏

    西山氏「私たちのプロジェクトスローガンは、『人と犬が健康で楽しく幸せに暮らせる町・軽井沢』です。事業者としても、飼い主としても確かなモラルを持って、安全で優しい地域社会の実現を目指しています。

    愛犬と共に快適に暮らせる町をつくるには、社会全体の『共感』がベースになっていなければいけません。そのために私たちは常に、

    ①0%活動

    ②マナー啓発活動

    ③自然環境への配慮

    の3つの項目を念頭に起きながら、活動をしています。

    西山氏「今後は、軽井沢が日本の犬文化向上の先進地域となることを目指し、展開する『軽井沢MAPwithDOG』のブラッシュアップや『Wan!Pass(ワンパス)』とのコラボレーションに力を入れていきます。

    また、私たちの活動を未来につなげていくために、軽井沢オリジナルのルールや基準を明文化した『軽井沢ドッグツーリズム憲章』の制定を予定しています。人と犬が健康で、幸せに暮らせるまちを目指して活動を続けていきます」

    「続けてほしい」という声を広い、仕組みづくりへ

    イベント最後には、ペットイノベーションサークル発起人の一人であり、昭和女子大学現代ビジネス研究所の大賀暁氏がコメント。4名の紹介を振り返り、行政と関連する課題と展望について言及しました。

    大賀氏「国内の歴史を振り返ると、1990年代からペットと人の共生に向けた取り組みは単発ではいくつも生まれているものの、継続しづらい傾向にあります。行政は『お金を払ってでも取り組んでいきたい』『このサービスを続けてほしい』という市民の声をしっかりと拾い、それらを仕組みにまでつなげていく必要があるのではないでしょうか。

    飼い主もそうでない人も、一緒に楽しんだりサービスが利用できたりする社会を実現し、『飼い主VS非飼い主』という二項対立ではなく、両者の境界線がなくなっていくことを期待しています」

    飼い主はもちろん、企業や行政も含め、それぞれのステークホルダーにとって多様な課題が残るペット産業。その一方で国内外問わず、ペット産業に対して前向きに、熱量を持って取り組む人や企業もまた、数多く存在します。ペットイノベーションサークルもそのうちの一つとして、国内ペット産業の成長はもちろん、ペットと人の共生社会実現に向けて歩みを進めていきます。

    TMIPでは「イノベーションサークル」およびその他の取り組みを通じて、今後もさまざまな社会課題について意見を交わし、実際のアクション、ひいてはオープンイノベーションにつなげるための活動を加速させていきます。「イノベーションサークル」入会に関心をお持ちの方はぜひ、TMIP事務局(info@tmip.jp)までお問い合わせください。


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