東京商品取引所で8日夕から9日朝まで行われた中東産原油の先物の夜間取引で指標価格が急上昇し、一時1キロリットル当たり8万9290円を付けた。8万9000円を超えるのは2008年7月中旬以来、約13年11カ月ぶり。
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日銀が超低金利政策を続ける一方で米国が利上げにかじを切っており、外国為替市場で円安ドル高が進行。この影響で、原油輸入代金を円建て換算すれば一段の値上がりが予想されることから、先物高につながった。
中国最大の経済都市、上海市が今月に入り、新型コロナウイルス対策のロックダウン(都市封鎖)を実質的に解除し、中国のエネルギー消費が増えるとの予想も世界的な原油先物高の傾向の一因となっている。