食品ロス、2年度は過去最少、コロナ禍で発生減

    農林水産省などは9日、令和2年度の国内の食品ロス発生量が前年度に比べて8%減の522万トンで、推計を始めた平成24年度以降で最少になったと発表した。新型コロナウイルス禍の影響で多くの飲食店が休業や営業時間を短縮し、食材の仕入れや食べ残しなどが減少したことが廃棄量削減に大きく貢献した。

    農林水産省=東京都千代田区
    農林水産省=東京都千代田区

    発生源別では、飲食店や食品製造業など「事業系」が11%減の275万トン、家庭での食べ残しなど「家庭系」が5%減の247万トンで、いずれも過去最少だった。小売業などで食品需要を細かく予測する取り組みや、家庭での食品ロス削減意識の高まりも削減を後押ししたとみている。

    また、国民1人当たりの食品ロス量は1日113グラムで、茶碗(ちゃわん)1杯分のご飯に相当する量となった。

    政府は令和12年度までに、年間の食品ロスを平成12年度比で半分の273万トンまで削減する目標を掲げている。(西村利也)


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